ソウル=フランス2012 Vol.2 参鶏湯

お買い物…と、言っても、これからパリへ行くためのトランジット滞在のため、荷物になるから、あんまり買えない。

それでは、少し早いけど17時過ぎだし、夕食へ行きましょうか。

食べたい候補1位は、菜食中心の韓定食。…だけど、ひとりだし、まぁ、あまり胃腸の調子も良くなくて、迷います。

うーん、ここは、前も食べたけど、また食べたい、何回でも食べたい、アレにしよう。

土俗村の参鶏湯(サムゲタン)。ソウルで一番、いやいや世界で一番美味しい参鶏湯なのです!
 

疲れたので、タクシーで行こうと思うけど、そういえば、以前、韓国出身の方が「タクシー、オンナノヒト、ヒトリハ、アブナイヨー!」と、言っていたのを思い出し、それなら、安心のロッテホテル前から乗ることにしました。

高級そうなタクシーに乗り「アニョハセヨー!」、あれ? 乗ったはいいけど、何て言えばいいのだろう。そこまで考えていなかった。

よーし、と、とりあえず、「サム…サンゲタン! サンゲタン!」、確か店の名前が「ト、トソクチョン! トソクチョン!」

運転手のおじさん、「おー、サンゲタン、トソクチョン」、わかったようだ。発車します。

でも、あれれ、なんだか反対方向のような気がするんだけど。ガイドブック見て、「あのー、すいません。ええと、サンゲタン、トソクチョン、景福宮…キ、キョンボックン・ステーション?」

最寄の駅が、景福宮駅なのですね。

おじさんの口ぶりから「そうそう、その駅の近くよー!」と思われる、少し安心。

しばらくすると、おじさん、「ここ一方通行、ぐるっと回って行かなきゃよー!」との身ぶり、たぶん。

また、しばらくすると、「カンコク、ノ、オカネ。イチマンウォン、ドウゾウネ」と、今度は日本語だ。

指差す方向を見ると、確かに銅像があって、ああ、なるほど、1万ウォン紙幣に描かれている人か?
 


写真を撮ると、おじさん、妙に嬉しそう。

アメリカ、ノ、マモル。イマハ、タクサン、ヒト、イルヨ」、右を見ると、どうやらアメリカ大使館かな。北朝鮮が緊迫してたから、たくさん護衛がいることを言ってると思われる。
 

写真を撮れ、的な空気を読んで、パチリ。ぎりぎり撮れた。
 


「ユウメイ、モンヨ」。おじさん、この門も撮れ、と言うから撮る。おかげで、車内は和やかな雰囲気になった。
 

模範タクシーなので、代金は6,900ウォン、高い〜! と、思ったけど、550円くらいだね、まぁ、むちゃくちゃ安いレベルだわね。もうちょっとチップあげたかったけど、キリの良いところで7,000ウォンをお支払い。
 

そんで、参鶏湯は15,000ウォン、1,200円くらい。キムチは食べ放題。ビールは4,000ウォン、約320円でした。

左の湯のみはお茶、右の小さいさかずきは高麗人参味の苦〜い、けど超元気出そうな何か。

この参鶏湯は、地鶏と高麗人参、栗、ナツメ、朝鮮松の実、銀杏、生姜、カボチャの種、ニンニク、ハトムギ、黒ゴマ、ひまわりの種、玄米、ハブ草の種、麦、黒豆、クルミなど、30種類以上の材料で作っているそうです。

ひとくち食べるたびに元気になって、パーッと眉間のチャクラが開くような味なのです。

ただ…、口に合わない人もいるのは、とってもわかる味。

前の席で、盛り上がってた、韓国人カップル&アメリカ人(かな?)が、参鶏湯を食べ始めたとたん、しーんとなって、アメリカ人が「…ビール頼んでいい?」と遠慮がちに言い、見ると、これ以上ないというくらい不味そうな顔をしてる。
 


西洋人の口には合わないと思うなぁ、確かに。
 


大満足で、店を出ると、夕暮れでした。少し歩いて、地下鉄で帰ろうと思います。
 

景福宮駅から忠武路駅まで、1,150ウォン。駅のMUSSHAでシートマスク(2,000ウォン)を2枚買って、宿の売店で水のペットボトル(1,000ウォン)買って、サッと大浴場につかり、明日からに備えて早めの就寝でした。

それでは、私の部屋を紹介します。


立ち上がれないけど、座れます。電気も、電源も、床暖房もあるのです。
 


あんまり寝返りできないけど、そこそこ快適です。
 


大浴場のドライヤーが有料で、これ、ちゃんと動くのか? と心配したけど、大丈夫だった。200ウォンで5分だったかな。

翌朝は、朝風呂して、8時前に出発。

来たときと、同じバス停から乗って、1時間ちょっとで仁川空港へ到着。

カードラウンジで、無料朝食をいただき、ペットボトルの水を1本、拝借して(せこい…)、Wifiつながるのでメールして、それでは、今日は普段より7時間ほど長い1日になりそう、花の都へ旅立ちましょう!